森博嗣「人間はいろいろな問題についてどう考えていけばいいのか」(新潮社)を読んだ感想です。漫画1pです。
この本はすごく不思議な本で、何かの答えを出すとか、こういうやり方がいいよというハウツー本ではまったくなくて、
いままで意識したことのなかった「抽象思考」の存在に気づかせてくれることや、「論理的思考」との違いをわかりやすく描いている本でした。
本自体も抽象的な表現で書かれているため、すぐに結論を知りたい人なんかは耐えられないかも。
でも、著者はこの本を通じて、なんでもすぐに結論を出すってのできないんだよってことや、自分の頭で考えていかないといけないよってことや、物づくりや新しいことにチャレンジするといいよってことや、
とても抽象的で、だからこそ普遍的に、様々なことに通ずることが書いてありました。
一番気に入ったのは、抽象思考の場を頭の中に作ること、そしてそれは人工的なドームやビルじゃなくて、自然で手間がかかって思い通りにならない庭のようなものだということ。
このイメージが私の中に生まれたのは大きかったです。
読んでいただければわかるかもしれませんし、わからないかもしれません。
私も、何となくわかった気がするだけで、まだ森博嗣先生に作ってもらった庭を写真で見ただけなので、これからどんな庭をつくれるか、ワクワクしているところです。
頑張ろうと思えました。